NHK『あさイチ』でもお馴染みの“ばぁば”こと、料理研究家・鈴木登紀子さん(90才)の著書『「ばぁばの料理」最終講義』(小学館/1512円)が大評判だ。
年に数回の肝臓がんの治療を「もぐら叩き」と笑い飛ばし、今も自宅で料理教室を主宰。神田うの(39)も、ブログで「習いたい」とつぶやいた「叱られたい人No.1」だ。
猛暑の8月、2泊3日で京都旅行を楽しんだばぁばは、「夏休みに京都へ行ってきたの。鱧づくしのお膳が素晴らしかったわよ」と振り返る。帰宅は夜の9時過ぎ。美食づくしの旅だったという。
ばぁばの食事は、週に2~3食は肉類がメイン。おめかしをしての外食も大好きだ。自他共に認める「食いしん坊」。食べ過ぎを家族に諫められるが、「食べられなくなったら、それこそおしまいじゃない?」と笑う。
料理教室には、20代女性も増えた。箸の上げ下ろしや食卓の無作法は見逃さず、ピシリとお小言が飛ぶ。しかし「怒ってもらえない」世代には、それがかえって魅力なのだ。
「今の夢は、海外で日本の家庭料理をご披露すること。薄焼き卵なんてどうかしら?」。本当の最終講義は、まだまだ先の話になりそうだ。
※女性セブン2014年9月18日号