倹約家といえば聞こえはいいが、実のところは単なる「どケチ人間」ということも多いだろう。大阪府に住む派遣社員の女性Sさん(35才)の夫は商社に勤める38才。この夫がとんでもないどケチなのだという。Sさんが不満をぶちまける。
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結婚前からデート費用は1円単位まで割り勘。貸したお金は100円でもメモして、返すまでしつこく言い続ける。
そんな夫を「堅実な性格」と好もしく思ったんだから、若さって怖いよねぇ。夫のケチンボ行動は、結婚してからますます磨きがかかってきたわよ。
自分が買ってきた菓子類やジュースは、油性ペンで名前を書いて冷蔵庫に保存。もしそれを子供が食べようものなら、「ケジメがつかない」と、夜中でも買いに行かせようとしたりする。
わかっちゃいたんだけどさ。先日、夜中に夫のペットボトルのオレンジジュースをどうしても飲みたくなって、ちょっとくらいならバレないだろうと飲んじゃったの。
案の定、朝から「お~い。オレのジュース、飲んだだろ」って大騒ぎよ。
「自分で飲んだんでしょ?」ととぼけると、「ふんっ。オレはな、飲み終わったら線を引いているんだよ。ほら、この線よりも少なくなってるから、ウソついてもわかるんだ」って。
それでも私がシラを切っていたら「ウソをつくなッ。泥棒したら、したって正直に言え!」って、テーブルをドンと叩いたんだから。
あまりの言いぐさにカーッときてそのまま実家に帰ったけど、ケンカの原因がコップ半分にも満たない量のジュースだなんて、恥ずかしくて親にも言えなかったわよ。
※女性セブン2014年9月25日号