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北別府学氏 広島中継ぎ陣の充実が秋に威力発揮すると感じる

 プロ野球のレギュラーシーズンは残り1か月を切り、手に汗握る試合が連日繰り広げられている。昨年悲願のCS出場を成し遂げた広島カープは、今年もCSを射程圏内に捉えているが、OBはそんなチームをどう見ているのだろう? 広島一筋で213勝をマークした北別府学氏はこう語る。

 * * *
 投手陣では、昨年はまだ体の線が細かった戸田隆矢や中崎翔太が調子を上げている。競った試合が続く時は、先発が1イニングでも長く投げて中継ぎの負担を軽減することが重要になります。秋を迎えラストスパートになれば、どの球団も中継ぎに夏場の疲れが出る。広島は二軍との調整がうまくいっており、一岡竜司や中田廉、横山竜士といった駒が揃ったことで、この秋に威力を発揮するのではないかと見ています。

 あとはなんといっても、残り1か月で前田健太がどれだけ状態を上げてくるかということです。シーズン序盤に飛び出し、交流戦で陥落したものの、我慢しながら優勝争いに食らいついている。ここまで強くなったのは、昨年のCS進出と、そこで阪神を退けたこと。その結果「俺たちでもやればできる」という自信につながっているからです。昨年に得た経験は大きいと思います。

 地元のTV局も盛り上がっているし、先日、広島には大災害があった。選手たちには「優勝して市民を元気づける」というモチベーションも高まっている。今年は、昨年までのカープとは一味違うはずだと思っています。

※週刊ポスト2014年9月19・26日号

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