江角マキコがブログでママ友からいじめにあっていたことを告白したと思ったら、今度は半江角派のママ友が抗議文を公開するなど、なんとも面倒くさい「ママ友世界」。どうにかこうにかやり過ごしたいと思っていても、子供同士の関係に影響するので仲よくつきあわなければならない。『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)著者の杉浦由美子さんは言う。
「ある転勤族の夫を持つ妻は、子供の幼稚園卒園までと割り切ってつきあっていたママ友と、結局小学校も同じになってしまいました。嫌いなママ友づきあいがそうして続いてしまう例があります。“期間限定”と思って油断してはいけません」
結局のところ、嫌いなママ友とだって上手くつきあわなければならないわけだが、世のママたちはどうやって嫌いなママ友に対抗しているのだろうか。
とりあえず有効なのが、事なかれ主義だ。福岡県の45才の女性はこう話す。
「先日、ファミレスで子連れランチ会をしたんです。しばらくして、ひとりの子が店内を走り回り始めました。周りが迷惑そうな顔をしているけど、その母親はまったく注意せず“うちの教育方針なの”とひと言。さすがにどうかと思いましたが、楽しいランチ会をしらけた雰囲気にしたくなかったので、“他人の子だから、うちには関係ない”と自分に言い聞かせて、何も言わなかったです」
また、東京都の55才の女性は、とにかく笑ってやり過ごすという。
「うちの子の幼なじみが隣に住んでいます。現役東大合格するなどすごく優秀なんです。母親に会うといつも“うちの子なんて”と言って自慢を始めます。引っ越さない限りご近所関係は続くので、いつも作り笑いでその場をしのいでいます」
ママ友世界では、大きなトラブルにならないように、波風を立てないことが重要なのかもしれない。
※女性セブン2014年9月25日号