一等・前後賞合わせて3億9000万円と、“サンキュー!!”な『オータムジャンボ宝くじ』の発売が、9月19日に迫っている。
そこで今回は、東京の下町、浅草橋のアタる売り場で、宝くじを売り続けて69年の達人から伝授した買い方のコツをお伝えします!
「昭和20年に第1回宝くじの抽せんがされたとき、終戦直後ということもあって、このあたりは焼け野原でねえ…。
1等の当せん金額は10万円でしたが、ほかにも“綿の布”や“たばこ”が賞品にありました。なんにもない時代だったから、お金より物のほうが喜ばれたものです」
そうしみじみと語るのは、“幸運を招くヒデじい”として親しまれている『浅草橋駅東口売り場』の販売員・森秀夫さん(84才)だ。
ゆったりとした口調に、物腰柔らかい印象のヒデじいだが、侮るなかれ。最近でも2012年のドリームジャンボ1等1億円、2013年のドリームジャンボ1等1億1000万円など、これまでに販売した当せん実績はお見事!
ズバリ聞きたいのは、“アタる買い方”!
「昔は、宝くじを買うのはほとんどが男性でね。バブルを迎えて景気がよくなると、ひとりで200枚、300枚と大量購入する人が増えたんです。その頃、ようやく女性のお客さんも買いにくるようになりました。女性はみんな“ゲン担ぎ”をしていてね。“黄色い袋に入れて保管する”“ラッキーナンバーが入ってる宝くじを選んで買う”とか、いろんなおまじないが流行ってたんですよ」(前出・ヒデじい、以下同)
そんなお客さんを長年見続けるなかでヒデじいが気づいたのは、“ラッキーナンバーが2つ”の法則だった。
「不思議なもので、6ケタの数字の中に、自分の好きなラッキーナンバーが2つ入っている宝くじを買った人が、高額当せんしているんです。同じ数字が2つ以上入っている宝くじを嫌う人も多いんだけど、これは狙い目ですよ」
ヒデじいに法則を教えてもらい、実際に当せんを果たした人もいるそう。
ということで、少ないお小遣いで一攫千金を狙うため、最近では“グループ購入”する人の中から幸運をつかんだ人が出てくるようになったという。
「ひとりで50枚買うと1万5000円かかるけど、10人でお金を出し合えば、1500円で済みますから、グループ購入する人は増えてきています。
2005年のサマージャンボでは、15人の団体が100枚購入して、前賞の5000万円に当せんしたんです。当せん金は山分けだけど、“宝くじが当たった”って喜んだ人も15人いたんだから、楽しみのある買い方ですね」
※女性セブン2014年9月25日号