今年4月に学習院女子中等科に入学された愛子さま。新たな環境で、楽しい日々を送られていると思われていた愛子さまだったが、1学期後半になると、《登校拒否》と報じられ、期末テスト、さらには終業式まで欠席される事態となってしまった。ひと夏を過ぎ、2学期を迎えた愛子さま。その登校風景にはある変化が起きていた。
「1学期中、愛子さまは少なくとも6~7人の警護と一緒に登校していました。先導が1~2人いて、愛子さまを囲むようにして3~4人、さらに後方に1~2人で、“大名行列”のようでした。
しかも、ダークスーツの男性SPたちは、女子校の登校風景にはそぐわず、異様な雰囲気を醸し出し、目立っていました。
ところが、この日は前後に警護はいたものの、適度な距離を保っていたため、愛子さまが登校されたことを思わず見落としてしまいそうになるほど、穏やかなものでした。
学校内には男性SPだけではなく、女性SPも2人入っていきました。1人はベージュのジャケットにグレーのパンツにピンクのバッグと、一見するとSPには見えない雰囲気で、学校を訪問した若いママといった感じでしたね」(皇室記者)
東宮職関係者がこう話す。
「愛子さまが“登校拒否”状態になられたのは中学校という新しい環境になじめなかったということが最大の要因ですが、もうひとつ、愛子さまが苦悩されていたのが警護の問題なんです」
これまでは、女子校にもかかわらず、校内には物々しい雰囲気の男性SPが多数待機していたという。もちろん、彼らも職務なのだから致し方ないことである。
しかし、思春期を迎えられた愛子さまはそんな状況により、恥ずかしさやストレスを覚えられたようだ。
「お友達と仲よく話そうとしても、男性SPが近くにいると思えば気になりますし、トイレだって年頃の女の子ですから、男性についてこられたくはないでしょう。
そんな状況に思い悩まれた末、愛子さまは雅子さまに“何とかしてほしい”と直訴されたそうです。
愛子さまの悩みをお聞きになった雅子さまは皇太子さまと相談され、2学期が始まる前にSP側に“愛子の警護について配慮していただきたい。できれば、すべて女性の警護のかたにならないでしょうか”といった要望が出されたということです」(前出・東宮職関係者)
今年5月、警察庁は皇族の警備にあたる皇宮警察官のうち、女性が占める割合は10.3%で過去最高となったことを発表した。皇宮警察本部によれば、皇宮警察官は計881人で、女性は91人。このうち14人が「側衛官」と呼ばれるSPとして、常に天皇皇后両陛下、皇太子ご一家、宮家の皇族がたのいちばん近くで身辺を守る任務にあたっている。
皇宮警察では、戦後間もない時期に女性が採用されていたが、1951年以降は採用「0」が続いた。しかし1980年、黒田清子さん(当時・紀宮さま)が学習院初等科の高学年になり、「身辺護衛は、女性の方が好ましいケースもある」ということで2人を採用。翌年から定期採用が始まった。
「すべての要望に応えられないまでも、少しでも愛子さまに健やかな学校生活を送ってほしいと、皇宮警察は、もちろん安全面に配慮しながらも目立たない形で、愛子さまがストレスをお感じにならないような女性SP中心の警護の仕方に変えたそうです。
また来年度以降、女性SPを例年より多く採用して、今後の愛子さまの警備を手厚くしていく考えのようです」(前出・東宮職関係者)
※女性セブン2014年9月25日号