仕事をしている姿はそれなりだけど、休日になると魅力半減どころかゼロ近くなる夫。
「男性は着心地を最優先して洋服を選びがち。そもそもこれが間違いなんです」と語るのは、伊勢丹メンズ館のバイヤーを経て、男性専門のファッションコーディネートサービスを行う『ライフブランディング』代表の吉田泰則さん。
「ファッションはコミュニケーション・ツール。相手から見た時に自分がどう見られるか、失礼はないか、不快にさせないかを意識するだけで、いわゆる“おじさんファッション”から抜け出せます」(吉田さん・以下同)
夫の仕事姿がマシなのは、公の場で働く者として相手を意識しているから。オフになるとこの感覚が抜け落ちがちだ。
「ファッションに興味があり、買い物好きな女性とは違い、買い物が好きな男性は、2~3割程度。残りは必要に駆られて買いに行っている。好きではないものに気を使わないのは、ある意味自然ですが、人から見えてしまっていることを意識するだけでも、洋服選びに変化が見えるはず。男性が着るものは種類が少なく、下にはくもののほぼ99%は長ズボン。女性ほど選択肢の幅がない分選びやすく、ちょっと気をつけるだけで、格段によくなります」
日本人男性の約8割が大きめサイズを選びがちと、吉田さんは指摘する。
「大きすぎるサイズは、細い人を貧弱に、大きな人をだらしなく見せてしまいます。体が大きいかたこそ、ジャストサイズが基本。色は黒や暗めなどの収縮色を選び、柄を選ぶなら細めのストライプ、伸縮性素材の服が動きやすいでしょう。
また、同じMサイズでも、メーカー、ブランドによって大きさが違います。サイズ表示に頼らず、量販店であっても試着は必須。ひとつ下のサイズも一緒に試着し、夫が自分に本当に合うものを選べるよう習慣づけましょう」
やせ型の人は暖色系や明るめの膨張色を、太めの人は、寒色系や暗い色の収縮色を意識して選び、印象を上げるなら、綿やウールなどの天然素材がオススメだ。
※女性セブン2014年9月25日号