【書籍紹介】『泣いたの、バレた?』酒井順子/講談社/1404円
少子化問題は、禁止されたらしたくなるので、AKB48を参考にして、独身国民に対して「恋愛禁止」を言い渡しては、と提言。
記者会見で涙を流した小保方さんは、女を敵にしたと分析するなど、皮肉を交えて現代の世相を切り取っている。
東日本大震災関連の本を出し、鉄道好きでもある著者だけに、被災地の書店を訪問した話や、三陸鉄道の全線開通を喜ぶところは感動的。長く第一線で活躍している著者の人生観に裏打ちされた言葉は、厳しい時代を生きるヒントにもなる。
※女性セブン2014年9月25日号