2014年の嵐のコンサートスケジュールが発表され、チケットの申し込みが開始された。今年のチケットを獲得できるかファンたちは躍起になっているが、ファン同士が一枚岩になっているというわけではないようだ。
メンバー同士の仲が良いことで知られる嵐だが、嵐ファン同士は数々の対立構造が見え隠れする。例えば、嵐メンバーの中の誰の担当(ファン)か。遠征(新幹線や飛行機などの遠出)できるかできないかや、ジャニーズグループの中で「浮気」をしていないか――などがある。
そして最もバトルの勃発率が高いのが古参ファンVS新規ファン。2年前にファンになったという27歳会社員のA美さんはコンサートに行った際、偶然隣に居合わせた古参ファンにこんなことで注意をされたという。
「初めてのコンサートだったので張り切ってウチワを作っていきました。娘の折紙の金紙などを貼ったりして。服装は会社に行くのと大して変わらない格好だったのですが…」
コンサートが始まる直前に事件は起こった。
「隣に全身黄色の担当カラー(嵐一人一人にカラーが決まっている。黄色は二宮和也のカラー)のファンが、私のウチワを指して『こういうキラキラしたものをウチワに貼るのはNGだって知らないの? 光が反射して、嵐メンバーの気が散るの!』と叱られました。
さらには、こんなイチャモンもつけられた。
「その上、私のパンプスも見て『ヒールは禁止!後ろの人のことも考えなよ』と言われました。ヒールと言っても会社に履いていっている7センチのものです。ウチワもこんな折紙の反射で気が散るってどういうこと…と、とても納得がいきませんでした。しかし、最後に『これだから、新規は!』と言われて泣く泣くウチワをしまいました」
一方で、嵐のデビュー当時からファンを続けているB子さん(アルバイト・30才)はこのバトルについてこのように語る。
「古参ファンの中には新規のファンが増えたから、チケットが取れなくなったと恨みを言う人もいます。その怒りは新規ファンのマナー違反を目撃すると爆発するみたいで…。
例えば、嵐は子供にも人気になってきて、子連れでくる新規ファンが増えたんですが、アリーナなどだと子供が見えないからと椅子の上に立たせたりするんです。大きな子にもそれをさせたりして、後ろの人が全く見えないという事態も。また、ウチワを肩より上に上げてはいけないのですが、そういうルールを知らない方が多くて高々と上げているのも目につきますね」
コンサートスタッフを捕まえて、「あの人を注意してください!」と促すこともあるといい、一観覧者とはいえ、多くの「作法」が存在するようだ。