卒業まであと2年を残して学習院大学中退を決意し、国際基督教大学(ICU)など他大学を受験すること発表した秋篠宮家次女・佳子さま。佳子さまが願われたとはいえ、学習院を中退されるには、ご両親の理解も必要となるが、もともと秋篠宮ご夫妻は、近年の学習院に不信感をお持ちだったようだ。
2010年4月、秋篠宮家・長男悠仁さまも学習院ではなく、お茶の水女子大学附属幼稚園に入園されている。もちろん、当初は秋篠宮ご夫妻も学習院幼稚園を視野に入れていたという。
「学習院幼稚園は放任主義で、先生たちはあまり口を出さずに、園児たちの個性を尊重する教育方針です。
それ自体は決して悪くないのですが、一部の保護者からは、“初等科に行って、ちゃんとルールを守ったりできるのか不安…”という声もあることも確かです」(学習院関係者)
そんな教育方針は長女・眞子さま、次女・佳子さまを同幼稚園に通わせている紀子さまは当然、ご存じだった。
「お茶の水を選ばれた表向きの理由は、美智子さまが黒田清子さん(当時紀宮さま、45才)にされた“3年保育”です。学習院は2年保育のため、“悠仁さまが早く社会生活に慣れるようにしたい”ということで3年保育のお茶の水に入園されたわけですが、実際は学習院幼稚園の方針に不安を感じられていたんだと思いますよ」(秋篠宮家関係者)
また、当時、秋篠宮家の「学習院拒否」の背景として囁かれたのが学習院内で起こっていた不祥事だった。
2007年5月、あるクラスで男子児童ふたりが些細なことから言い争いとなり、その際ひとりの児童が顔に傷を負うという傷害事件が起きた。
2007年9月には初等科男性教諭によるセクハラ事件が報じられた。その教諭はお気に入りの女子児童を“お姫様抱っこ”して記念撮影するなど、約8年にわたってセクハラ行為を繰り返していた。さまざまなことを鑑みて、お茶の水を選ばれた秋篠宮ご夫妻。
「とはいえ、これまでの皇室の慣例をお考えになって、紀子さまも当初は小学校からは学習院という考えもお捨てになっていなかったそうです。しかし、あの騒動が起こって…。本当に不信感でいっぱいになってしまわれたみたいなんです」(秋篠宮家関係者)
2010年3月、当時、初等科2年生だった愛子さまの“いじめ”問題が起こる。そして、その後の初等科の対応が秋篠宮ご夫妻の心を変えていってしまう。
いじめ問題後、約1年9か月にわたる雅子さまの同伴登校に始まり、山中湖校外学習への同行と“特別扱い”を学習院側が認めていった。この姿勢にOB・OGである秋篠宮ご夫妻は首をかしげざるを得なかったという。
「秋篠宮さまは初等科時代、とてもやんちゃで、朝礼の場所から教室に帰る際、歩かなければならないのに走ったりして、先生が全校生徒に聞こえるような大きな声で“礼宮さま! 列に戻って!”と注意されたこともありました。
また佳子さまも体操着を忘れたときに“ご自分が忘れたのだから仕方がないでしょう”と厳しく指導されたそうです。皇族と一般の子供との分け隔てをしない校風を秋篠宮ご夫妻は良しとされていました」(秋篠宮家関係者)
しかし、愛子さまに対する指導はとても甘く、雅子さまにも気を使いすぎていた。
「授業中に愛子さまがおしゃべりしていても、叱られるのは周りの子供だったこともあったそうです。そういったことは紀子さまの耳にも伝わっていたようで、秋篠宮ご夫妻は“校風がまったく変わってしまった”なんて嘆かれていました」(秋篠宮家関係者)
※女性セブン2014年10月2日号