モンスターペアレントという言葉に象徴されるように、我が子の可愛さあまり学校や教師に不当なクレームを付ける保護者の存在が注目されている。しかし、「クレームを入れられても仕方がない『ダメすぎる教師』がいることも事実」と語るのは、小学校教師4年目のA氏(27歳)だ。
「残念ですが、周りの同僚を見ていると、ダメすぎる教師がとても多い。大雨の予報が出ている前日に、濡れたら壊れてしまう機材を校庭に出しっ放しにしたり、保護者への連絡の手紙を毎度児童に渡し忘れて混乱させたりする教師もいます。児童が『あの先生は小学生よりバカだよ』と言っていて、申し訳ない気持になりました」(A氏)
こうした教師は若い世代に多いのかと思いきや、ベテランの中にも「困った教師」は多いのだという。別の小学校教師・B氏(28歳)が語る。
「同じ学校に勤めている女性の先輩教師(50代)が、お気に入りの男の子を『お仕置きだ』と言って、しょっちゅう膝の上に座らせるんです。6年生の担任をしているのですが、さすがにセクハラですよ。クレームこそ来ていないようですが、多感な時期の児童には絶対にやってはいけないことだと思います。
他にも、5年生の担任をしている男性教師(40代)は、終礼のあとに教室でアイドルのDVDを観ていました。正直、若い教員よりも変なことをする先輩は多いです」
不当なクレームを入れる保護者も問題だが、教師側もあらためて節度やモラルを見直す必要があるだろう。Google検索で「モンスターペアレント」と入力すると9月中旬現在で57万件がヒットする。その一方、「モンスター教師」233万件、「モンスター先生」は134万件となっている。