「よく餃子とライスはセットのように考えられていますけど、中国で餃子は“おかず”ではなく“主食”。餃子の皮で炭水化物がとれるのに、どうしてお米いっちゃうの?って思ってしまいます」
そう熱く語るのは、“餃子大好き声優”として知られる、橘田いずみさん(29・きつたいずみ)。実は彼女、本業の声優業の他に、“餃子の聖地”といわれる宇都宮市の「餃子PR匿名アンバサダー」という顔も持ち、さらには宇都宮市長から直々に宇都宮市をPRする“宇都宮愉快市民”(いわゆるPR大使)にも任命される予定だという。ちなみにこちらは宇都宮市民でもなく、宇都宮市出身でもない人が選ばれるのは初だとか。最近では『お願いランキングGOLD』(テレビ朝日系)や『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)などのテレビ番組で、餃子評論家としても活躍中。そんな橘田さんが、あふれんばかりの“餃子愛”を語る。
「2歳で初めて食べた頃から餃子が大好きで、中学時代は実家に2台ある冷蔵庫のひとつの冷凍室が餃子で満杯。家族全員で食べる? いえ、私の夕食用です。その頃は、お米の代わりに餃子を食べていましたから。大学では餃子についての論文をフランス語で書いて提出しましたし、とにかく餃子が大好きなんですよ!」
橘田さんに餃子へのこだわりを聞くと、「餃子にニンニクは不要。ライスを合わせるのも私は好きじゃありません」という答えが返ってきた。多くの“餃子フリーク”を敵に回しかねない発言だが、餃子評論家として彼女はこんな主張をする。
「まず、ニンニクについて。私が苦手だということもありますが、そもそも中国から日本に餃子が伝わった時、ニンニクは入っていなかったそうです。実際、中国人の方が営む餃子屋さんでは、ニンニクが入っていないことがほとんど。餃子=ニンニクみたいになっていますが、なくてもぜんぜん美味しい!」
餃子へのこだわりを語りだした彼女は、もう止まらない。自信の好みの餃子の食べ方について、こう語る。
「タレは酢醤油が基本で、酢8に対して、しょうゆが2ぐらい。ラー油は入れません。辛味が強くなって餃子本来の肉や野菜の味がわからなくなるから。あと、自宅で作る時に入れる具材でオススメなのが、白菜の浅漬け! 塩分が強いので水洗いしてから刻んで入れます。発酵した旨味が加わって、より美味しくなりますよ」
とにかく橘田さんの餃子へのこだわりはハンパない。餃子の形をしたペンダントやイヤリング、カバンを持ち、ベッドでは餃子クッションを枕にして安眠する。5月には『橘田いずみのザ・餃子』(角川書店)という、ガチの餃子本も出版した。
同書の中では、橘田さんが、「本当に美味しい」とオススメする店や餃子グッズ、さらには激ウマ餃子レシピを紹介するなど、本業の声優とはまったく無関係な内容に終始している。これまで推定3万個以上の餃子を食べてきたという橘田さんの、“餃子道”追求の旅は、まだまだ続く。