テレビドラマを円滑に撮影するにあたっては、ギスギスした撮影現場を作らないことが重要だが、そんな状態を作るためにも各テレビ局や広告代理店では、タレント間の不仲情報や過去のトラブルをもとに、それぞれマル秘の「共演NGリスト」が作られている。
「ライバル関係」と目される女優同士はこのリストに入りがちだ。
たとえば米倉涼子(39)と篠原涼子(41)。「視聴率女王」の双璧と呼ばれる2人は、過去に「W涼子対決」を繰り広げてきた。似たような関係は若手実力派といわれるこの2人にも。宮崎あおい(28)と堀北真希(25)だ。
「『篤姫』の頃、週刊誌で2人の犬猿ぶりが盛んに報じられました。“主役の自分より堀北がスタッフから厚遇されていると宮崎が腹を立てた”など諸説あるが、本当に不仲だという証拠はない。しかし、その後まったく共演がないことが噂の真実味を増している」(リストを持つプロデューサー)
小雪(37)と広末涼子(34)もリストに掲載されている。2人は同じ事務所の所属だけに、共演しやすいように思えるのだが……。
「広末が子育てなどで芸能活動をセーブしていた時期、事務所を支えたのは小雪。それでも事務所の看板は常に広末だったことが小雪のプライドを傷つけたというのが定説です。
最近では『リクシル』のCMで小雪の夫・松山ケンイチ(29)と広末が共演するなどだいぶ雰囲気が変わってきているようにも思えるが、それでもテレビ局にとってみればまだまだ“危険なキャスティング”であることは間違いない」(芸能プロ関係者)
もっとも、一触即発のキャスティングは視聴者にとって非常に魅力的。
今年3月の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のグランドフィナーレでは、とんねるず、ダウンタウン、爆笑問題など「不仲で共演不可能」と思われたお笑い界の大物たちが一堂に会し、高視聴率を記録した。
もし今後「共演NGリスト」に名を連ねた女優たちが同じ画面に映ることがあるとしたら、それは視聴率低下を食い止めようとするテレビマンたちの「賭け」かもしれない。
※週刊ポスト2014年10月3日号