「この日本から交通事故をなくして、いい夢見ようじゃありませんか! そして交通事故に…あばよ!」
観衆にそう訴えかけた一日署長・柳沢慎吾(52才)の表情は、充実感で溢れていた。
8月に初のベストアルバムを発売。CDといっても収録されているのは、警察に密着するドキュメンタリーや高校野球の有名シーンを模した一人芝居の音声だ。この〝ほぼ歌っていないCD〟は2009年に初めて発売されて以降、シリーズ化されるほどの人気だ。
「おかげさまで一日署長の依頼も増えました。このまま47都道府県、全ての警察署を制覇したいね。ダハハ!」
身振り手振りを交え、擬音と台詞で再現される名シーンの数々はもはや名人芸といっていい。そもそもなぜ、こんな芸をやろうと思ったのか。
「甲子園ネタは小学生の時、姉ちゃんに“テレビで見た試合を再現して”って言われたのがきっかけです。警察ネタは20年ほど前、ドラマで共演したTMネットワークの木根尚登さんと雑談中に、たばこの包装フィルムに口を当ててしゃべると無線機っぽく聞こえることがわかって。
『警視庁密着24時』みたいなドキュメンタリーが好きだったから、テレビでそのワンシーンを再現してみたら大ウケしたんです。それから新ネタも加えながらずっとやってます」
※女性セブン2014年10月9日号