9月6日からスタートしている舞台『火のようにさみしい姉がいて』。この舞台、日本演劇界を牽引する2大女優の大竹しのぶ(57才)と宮沢りえ(41才)の舞台初共演ということもあり、上演前から大きな話題を呼んでいた。
虚構と現実の狭間に苦しむ段田安則(58才)演じる俳優の男は妻(りえ)と療養のために、20年ぶりに故郷へと帰ってきた。そんなふたりの前に現れたのが、彼の姉を名乗る理髪店の女店主(大竹)。そして男をめぐって、妻と女店主が激しい火花を散らす――。
「りえさんの感情が爆発して、しのぶさんに対して“ババア”とか何度も叫んだりするんです。お互いに鬼気迫る感じで、恐怖すら覚えました」(観劇した客)
こんなバチバチした関係は、ステージ上だけではなかったようで…。
「今大竹さんとりえさんの関係は冷え切っているんです。普通、舞台のときは親交を深めるために、初日や中日などに出演者で集まって決起集会などを行ったりするんですけど、今回の舞台では一切行われていないんですよ」(舞台関係者)
もともと、大竹とりえは、2012年12月に亡くなった中村勘三郎さん(享年57)を中心とした仲良し飲み仲間だった。だが、勘三郎さんの死後、りえは、そのグループの集いに呼ばれなくなったという。
「勘九郎さんや七之助さんの舞台にも、みんなで日にちを合わせて観劇に行ったりしているんですけど、りえさんは誘われていないそうですよ。それを主導しているのが大竹さんみたいなんです」(歌舞伎関係者)
大竹は勘三郎さんの妻・好江さん(55才)の思いを汲んで、“りえ外し”をしているのだという。それは、あの“因縁”に起因する。
1994年9月、りえは勘三郎さんが定宿にしていた京都市内のホテルで“自殺未遂”騒動を起こす。その理由に取り沙汰されたのが、りえと勘三郎さんの“男女の仲”だった。直後に勘三郎さんは不倫関係を否定したが、その後、りえは体重が30kg台にまで落ちる激やせをするなど、世間を大きく賑わせることとなった。
「好江さんはかつてご主人と“不倫”が報じられたりえさんを快く思っていなかったんです。
もちろん、勘三郎さんがご存命のころは、不倫云々を抜きにして、勘三郎さんは後輩女優として、りえさんをかわいがっていたため、一緒にお酒を飲んだり、食事をすることもあったようなんですが、亡くなってからはねぇ…。
好江さんの気持ちを推し量った大竹さんがりえさんを仲間から遠ざけたんです」(前出・歌舞伎関係者)
この“りえ外し”の影響からか、彼女が通えなくなってしまった店がある。都内にある老舗寿司店だ。ここは生前、勘三郎さんがりえを連れて行っていた店で、大竹や勘三郎さんの親友・野田秀樹(58才)ら前述の“仲間”たちのたまり場だ。
「りえちゃんは大竹さんたちとうまくいかなくなってから、お店には全然来てませんよ。どうも行きにくくなってしまったみたいですね…。“出禁”同然の状態なので、暖簾分けした店のほうに通ってるそうです」(別の歌舞伎関係者)
そして大竹自身もりえに対して、ある思いを…。
「りえさんは、昨年5月に天海祐希さん(47才)が舞台を降板した際に代役を見事に務め上げて以来、舞台女優としての名声を欲しいままにしています。今では“大竹しのぶ2世だ”という声まで聞こえるほどです。
正直、自分が快く思っていない相手が、そう評されていることがおもしろくないのかもしれませんね」(前出・舞台関係者)
※女性セブン2014年10月9日号