お遍路へ行こう。そう思い立っても、悩むのは「足」。自分の脚力や許される日程、限りある予算…そんな諸々の不安が頭の中を駆け巡る。そこで「歩き」「バス」「タクシー」のメリット、デメリットを洗い出しました!
「1人ではちょっと」という人や「なるべくお金をかけずに巡りたい」という人たちの味方となるのがバスツアーだ。昨今のお遍路人気を受け、旅行代理店各社は競ってお遍路ツアーを行っている。
全行程に先達が同行するところが多く、参拝の作法なども学べて、見識が広がる。
「今年は圧倒的に開創1200年の年だからという理由が多いのではないかと思います」と語るのは、阪急交通社のツアー企画担当者。以下は、阪急交通社のツアー概要だ。
●「秋から始めるお遍路の旅・全12回シリーズ」(大阪・梅田出発など)
全12回にわけて八十八ヶ所を日帰りで巡るツアー。第1回(1~6番)は2980円のお試し価格となっている。
●「四国八十八ヶ所お遍路の旅 2日間~4日間 全4回+お礼参り」(羽田空港発)
第1回は2名1室の場合、4万9900円。
いずれも10月出発開始のツアーも用意されている。
JTB旅物語中部では年2回、3月スタートと9月スタートの「8回+高野山お礼参り」の合計9回のツアーを行っている(10月出発の第2回、6~10番札所の日帰りは、9980円)。このツアーの特色は、バスだけではなく、新幹線も利用すること。徳島や香川はバス利用、高知や愛媛は新幹線を利用して現地へと向かう。参加者はどんな人が多いのかを聞いてみると、
「全体的に60才以上のかた、ご夫婦や女性同士で、というかたが多いです。最近の傾向としては、お1人での参加が多いこと。宿泊先もグレードの高い施設を希望されますね」(JTB旅物語中部広報室の長谷川さん)
とのこと。もちろんバスツアーにも「通し打ち」がある。クラブツーリズムでは、東京発のバスを利用した1回コース13泊14日のツアーで33万3000円。開創1200年の記念の年ということで、1回で巡るツアーが例年以上に人気だという。
※女性セブン2014年7月10日号