2学期開始直後の9月初旬、愛子内親王が通う学習院女子中等科では保護者向けに「9月27日の運動会について」というペーパーが配布された。
「写真撮影について『ご自分のお子さん以外の写真は撮らないでください』との文言が書かれていました」(学習院関係者)
愛子内親王が中等科に進学してから初の運動会とはいえ、過去、秋篠宮家の眞子内親王、佳子内親王の中等科在学中にこうした指示がなされることはなかった。ある保護者はこんな困惑の声を漏らした。
「大勢が競技をするのに、どうやって自分の子供だけ撮ればいいのでしょうか」
中等科の運動会では、学年ごとにダンス授業の発表が行なわれる。生徒全員参加の伝統行事だ。一度に百数十人の生徒が複雑な動きを織りなす踊りのなかから我が子だけをズームアップするのはプロのカメラマンでも至難の業。そもそも群舞の美しさを見せるダンスでのワンショットでは、せっかく練習してきた生徒たちもがっかりだろう。皇室記者が語る。
「中等科の運動会は『在校生の保護者以外は入場禁止』とされているが、初等科より見学者は少なく、それほど厳しいチェックはない。それなのにこうしたペーパーが配られた理由は、やはり雅子さまのご出席を想定してのことでしょう。東宮職の要請か学習院の配慮かはわかりませんが、これまでの経緯があるので双方が気を遣うイベントであることは間違いありません」
東宮職と学習院行事の写真撮影をめぐっては過去に物議を醸す出来事があった。愛子内親王が4年生だった2011年の初等科運動会で「自分の子供以外を撮影するには許可を取らなければならない」という注意事項が配られた。
「愛子さまが周囲の目を気にする年頃だという理由でしたが、むしろ雅子さまへの配慮の意味合いが強かったようです。療養中で公務の出席が難しいなか、プライベートでは笑顔を見せることに批判が出るのを避けるためだったといわれました」(前出の皇室記者)
ところがその運動会では、多くの保護者が撮影を控えるなか、皇太子が写真を撮影する姿があり、そのことに戸惑いを口にする保護者も少なからずいた。
※週刊ポスト2014年10月10日