初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』(10月8日発売)が発売前から話題を呼んでいる元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏(35才)。同書では自身の半生を振り返りながら、2010年7月の参議院議員選挙落選からわずか4年で資産1億円を築きあげた秘密を明かしている。これまで4000万円超の利益を上げた株式投資の極意についても紹介しているが、杉村氏は「儲けたいと思っている人は、株式投資には向いていない」と言う。いったいどういうことなのか?
杉村氏が株式投資で得た利益は2010年7月の参議院議員選挙落選から約4年で約4000万円、投資歴6年トータルでは4千数百万円。利回りは10%を超えているという。
「これは100万円が1年で110万円以上になる計算です。では、銀行に預けた場合の利率はどうでしょうか。現在の大手銀行の普通預金の利率はたったの0.02%。100万円預けても1年で200円しか利子がつきません」(杉村氏、以下「」内同)
そう言って、杉村氏は「この話を聞いて、『株で儲けよう』と思ったかた、株式投資には向いていないかもしれません」と言うのだ。
杉村氏いわく、株式投資でやってはいけないのは、「人から儲かると聞いたから、雑誌やインターネットなどで上がる株と紹介されていたから、といった理由で買うこと」。これではギャンブルと同じだという。
そして、投資家が持つべき株式投資の考え方について杉村氏はこう続ける。
「そもそも株式投資は『儲けたい』ばかりの人には向いていません。株式投資は本来、株を購入し株主となることで、その企業を応援することです。企業は集めた資金を使って、新たな事業を始めたり設備投資をしたりします。企業が成長すれば、株価上昇や配当というかたちで株主に利益が還元されます。
さらに、株式投資は個別企業の応援にとどまらず、日本経済全体の応援という側面があります。企業、日本経済の応援になり、しかも、銀行に預金するより多くの利益が自分に還元される可能性がある。それが株式投資なのです」
【杉村太蔵 すぎむら・たいぞう】
1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。1998年4月、筑波大学体育専門学群に入学、2004年3月中退。オフィスビルの清掃員を経て、外資系証券会社に勤務。在職中の2005年9月、自民党公認候補として衆議院議員選挙に立候補、当選(2009年7月で任期終了)。2010年7月、参議院議員選挙に立候補するも落選。現在はタレントとして活躍中。投資家として株式投資で多額の利益を上げる。実業家の一面もあり、2013年5月に立ち上げた商社「杉村商事」の社長でもある。杉村太蔵公式HPはhttp://www.sugimurataizo.com/
◇10月16日午後7時より、福家書店新宿サブナード店で初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』の発売記念サイン会が行われる。
撮影■田中麻以