国際情報

高須院長 中国産食品に「腐るだけマシ。腐らない方が危険」

中国食品問題について語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、定期的に世間を騒がせる中国の食品問題について訊きました。

 * * *
──今回は、中国の食品問題についてお話をうかがおうと思います。2008年の毒入り餃子事件、そして今年7月の期限切れ鶏肉事件と、中国から輸入される食品の安全性について、定期的に話題になっています。

高須:中国人の考え方としては、「別に死ななきゃいいじゃない」っていうことなんだと思う。安全性の基準をクリアしているかどうかは問題じゃなくて、実害があるかどうかなんだよ。鶏肉の問題だって、アメリカ企業の下請けだったから謝罪したけど、まったく悪いとは思ってないはず。返品された鶏肉だって、中国内で流通されているかもね。

──それはもう国民性の違いということなんですかねえ…。

高須:食文化の違いというかね。中国の一般市民だったら、床に落ちた鶏肉だろうが、期限が切れている鶏肉だろうが、誰も気にしないんじゃない?

──そういう意味では、鶏肉だけに限らず、ほかの中国産の食品の安全性も怪しくなってきますね。

高須:そうそう。それこそ死者が出ていないから気づいていないだけで、ヤバい中国産の食品はたくさん流通していると思うよ。日本人も忘れやすいから、報道されないと気にしなくなっちゃうし、もう今ごろ期限切れの中国産鶏肉が普通に使われているかもしれないよ。

──死ぬほどではないといっても、衛生的に怪しい食品を食べ続けて、健康的にはどうなのでしょうか。

高須:期限切れで、ちょっと腐っているくらいならまだマシ。逆に腐らない食品のほうが危険だよね。前に中国の重慶に行ったとき、夜になっても虫一匹飛んでなくて驚いたんだよ。要するに重慶では、大量の農薬が使われているとか、生物に害がある汚染物質が流れ出ているとか、そういう理由で虫も生きられない環境になっているわけだ。とりあえず、今はまだ中国産の食品は腐るみたいだから、本当にヤバい物質に侵されているわけではないってこと。それが腐らなくなったら、それが本当にヤバいときだと思う。そんなものは絶対に食べちゃダメだよ。

──中国内では重金属や農薬が含まれた農作物が流通していて、それが原因で重い病気にかかったり、死んでしまったりする国民が増えているとの話もありますよね。さらに、そういった事例を国家ぐるみで隠蔽しているという噂もあります。

高須:そうだろうね。中国の富裕層は、中国産の食品なんて全然食べないもんな。日本とか台湾からの輸入品ばっかり食べているよ。お金持ちは、どれだけ危険なものが中国内で出回っているかを知ってるんだよ。

──たとえば高級な食材も危ないんですか?

高須:そろそろ旬だけど、上海蟹なんかはかなり怪しいよ。すごく大きく育っているのに、結構安い上海蟹があるけど、あれはおそらく成長ホルモンをバンバン与えられてるヤツだろうね。絶対食べちゃダメ。上海蟹なら、小さくて高いヤツじゃないと。

──いずれにしろ、やっぱり中国産の食品は危険だということですね。

高須:とにかく重要なのは、“腐ってるから危険”というのはまったくの逆で、“腐らないから危険”って考えるべきだっていうこと。腐ってないから大丈夫って安心して食べている食材に、とんでもない毒が入っている可能性があるってことを知っておくべきだろうね。

 * * *
 中国産食品の表面化していない危険性を指摘した高須院長。知らず知らずのうちに毒に侵された中国産食品を食べていた…なんてことにならないように、消費者としても高い意識を持っておく必要がありそうだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン