犬を飼っている人は、一週間のうち平均4時間半は犬の散歩に費やしているという調査がある。そして、犬の散歩をきっかけに交際に発展したことがあるという人も少なくないそうだ。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬の散歩と恋愛の関係について解説する。
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散歩は体にいい。これ常識。健康面だけではなく、脳へのいい影響を強調する人たちもいる。高齢の男女数人に散歩を半年間してもらって、脳の反応を調べたら2倍速くなってた、なんて報告もある。
ペットを飼うことも、体と脳に、いい。これまた、いまや常識。心臓発作経験者で、ペットを飼ってる人と、飼ってない人を比べたら、その生存率に大きな差があったっていう。
ペットの飼い主の方が飼い主でない人よりも血圧が低い、血液中の中性脂肪なども低い、ってなことも報告されてる。
穏やかなペットとの触れあいは、人間の脳の前頭前野を刺激する、そんなこともわかってる。散歩は体と脳にいい。ペットを飼うことも体と脳にいい。であればですよ、ペットと散歩するってのは、かなり、チョー、スーパー、体と脳にいい、ってことになる。
とはいえ、猫との散歩やウサギ、あるいはキジ、猿との散歩は、そう現実的ではありませんわな。となれば、かなり、チョー、スーパー、体と脳にいいペットとの散歩ってのは、必然的に犬との散歩に限られる、ってことになる。
こんなデータもゴザンしたよ。
犬の散歩がきっかけで、恋愛に発展したってのが、12.8%もいるっていう。もっとも、そのうち約半数が片思いなんだとかで、おいおい、片思いも恋愛っていうのかぁ、って突っ込みたくもなるけど、うち24.2%は交際に発展したっていう。結婚までしちゃったってのも、5.5%いるんだと。
体にもいい脳にもいい、しかも異性との交際のきっかけにもなる。
いやぁ、やっぱり犬との散歩は、最強、最高、ナンバー・ワン!
あらららら、明日から犬の散歩、回数を増やそうなんて、考えてません? それって、犬のため? 体と脳のため?
※週刊ポスト2014年10月10日号