「お金持ちの趣味」と思われていたキャンピングカーだが、近年では軽自動車をベースとしたタイプも発売されるなど、誰でも手の届く選択肢になってきた。東日本大震災以降は、いざというときのセカンドハウスとして利用価値も注目されるキャンピングカーだが、保険はどうすれば良いのか?
キャンピングカーには電化製品や給排水設備、調理設備が搭載されているため、任意保険の車両保険金額が高額になる。車種や装備によって異なるが、保険料は同サイズの普通車両より2割ほど高い。
「保険料を節約するために一般車両と同じ保険に加入するオーナーもいますが、事故の時には装備類の損傷が基本的に補償されないので、水回りや電源設備の修理で多大な出費を強いられるケースがあります」(キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』(マガジン大地刊)の渡辺大地氏)
一般車両の場合、車両保険に入らずに対人・対物賠償保険のみ加入する契約者は珍しくないが、キャンピングカーはただの車ではなく“家”でもある。家屋の火災保険同様、車両保険の加入も考えるべきだ。購入先のビルダーや「シェアティブ」などのキャンピングカー専門代理店に相談すれば、装備に適した保険プランを紹介してもらえる。
◆協力:キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』
※週刊ポスト2014年10月10日