9月25日、長野県安曇野署と県警少年課が児童買春・児童ポルノ禁止法違反と脅迫容疑で田中明代容疑者(仮名・35)を逮捕した。
捜査関係者によると、田中容疑者は7月下旬、15歳の男子中学生に金を払うといって淫行に及び、さらにLINEでその関係を知人にバラすといって脅していたという。
驚かされるのは、そんな田中容疑者のターゲットになった男子中学生が、彼女の長女の同級生だったことだ。
「中学3年の長女と小学2年生の長男と3人でよく遊んでいた。この辺では珍しい茶髪の子でしたよ。田中家にしょっちゅう入り浸っていたから、親戚の子かと思っていました。平日の昼間もよく見かけたので、変だなとは思っていたのですが……」(近隣住民)
淫行現場となった自宅は2DK、家賃4万5000円の駐車場付きアパート。周囲の相場からすると安いほうだという。田中容疑者は生活保護を受給していたが、基本的には認められない自家用車を所有していた。
そのアパートを訪ねると、勾留中の田中容疑者の代わりに子供たちの面倒を見に来ていた彼女の母親が玄関先で応対した。家の奥には子供たちがいる気配があった。
「明代は仕事を探しているところで、生活保護をもらっていました。気晴らしで家で酒を飲むことも多かったようです。でも、その男の子と『金銭のやりとりはしていない』と話しています。
孫娘のことが心配ですが、今のところ学校では『何もいわれていない』といっています。下の子はまだ理解できないので、『お母さんはいつ帰ってくるの?』と聞かれるのが辛いです」(田中容疑者の母親)
実際に起訴されるかどうかは不透明な状況だという。
「長野県はいくつかの市町村を除いて、47都道府県で唯一、青少年保護育成条例が制定されていない県。
つまり淫行処罰規定がないため、金銭の授受が存在しなければ、既婚者を除く18歳未満を相手に性的関係を持っても罰せられることはないのです」(わいせつ事件に詳しい弁護士)
田中容疑者の母親も「本人としては“交際していた”という思いがあるのでは」と心中を代弁する。
※週刊ポスト2014年10月17日号