日本中が“錦織フィーバー”で沸いたテニスの全米オープン準優勝から1か月。主役の錦織圭選手(24才)は、日本に凱旋するや見事に楽天ジャパンオープンで優勝を果たした。
彼のプレーをその目で見ようと、連日1万人を超える観客が集まり、7日間で7万人という大会記録も更新した。そんな熱気あふれる有明コロシアムから12km離れたある場所もまた、“錦織フィーバー”に沸いていた。
映画『男はつらいよ』の舞台としても有名な、東京・葛飾区の柴又帝釈天である。本尊の毘沙門天は“勝負の神様”として知られている。
「錦織選手は、3年前から試合のたびに必勝祈願として帝釈天に参拝していたんです。全米オープン準優勝時にこのことが報じられ、錦織ファンの参拝客が急増しました」(帝釈天参道のある商店主)
そんななか、9月10日、帝釈天のトップで“御前様”と呼ばれ慕われていた望月良晃住職(享年81)が他界したのだが、『週刊ポスト』(10月17日号)のスクープによって、彼の死後、お寺内部で錦織もびっくりの“お家騒動”が起きていることが発覚した。
「長男で副住職の洋靖さん(46才)を後任に認めるかどうかをめぐり、一悶着ありましてね…。特に問題がなければ住職は世襲されるのが通常なんですが、帝釈天にゆかりの深い別寺の有力住職が、洋靖さんが地域行事に積極的でなく、酒癖も悪いということを理由に、住職就任に反対したんです」(檀家の一人)
一度は別の住職に決まりかけるほど揉めた騒動だが、9月末、洋靖氏が跡継ぎバトルに勝利し、新住職就任が決まったのだという。女性セブンの取材でも、ある帝釈天参道の商店主がこんな話を打ち明けてくれた。
「僧侶というのは、若い時にその宗派の大本山を修行で巡りますが、洋靖さんは途中で帰ってきちゃったんですよ。その事件があったので、“彼に任せていいのか”という声は前々からあったんです。修行を最後までやっていないというのがね…。今も不安視する檀家さんはいるんですが、就任したからには私は応援しますよ」(ある商店主)
少なくとも、“必勝お守り”の御利益に影響が出ないことを祈りたい。
※女性セブン2014年10月23・30日号