「御儀式が滞りなく済みまして、私もほっとしております」。10月5日、出雲大社(島根県出雲市)で同神社権宮司の千家国麿さん(41才)と結婚式を挙げられた高円宮家の次女・典子さま(26才)は、式を終え、こう感想を述べられた。
翌6日には島根県松江市内のホテルで披露宴が行われた。
「式では“おすべらかし”の髪形に、和装の平安朝スタイルでしたが、披露宴では純白のウエディングドレスをお召しになられたそうです。その息をのむほどの美しさに感動して涙を流している出席者もいたほどでした。愛娘の旅立ちに久子さまも感無量といったご様子だったそうです」(高円宮家関係者)
こうして皇籍を離れられた典子さまは、これからは「千家典子」として出雲市内で新生活をスタートされる。
「おふたりの新居は出雲大社の側にある出雲国造館で、千家さんのご両親と同居されることになるみたいですね。これからは早速、出雲大社の年末年始の行事の準備に追われるため、新婚旅行には当面行かれないようです。典子さまは運転免許もお持ちですから、買い物などで自らハンドルを握られることもあるでしょう」(出雲大社関係者)
皇室にとっては、2005年の紀宮さま(現・黒田清子さん、45才)以来、9年ぶりの慶事となったが、典子さまの結婚を誰よりもお喜びになられているのが、皇后・美智子さま(79才)だという。
典子さまの父君、高円宮さまは2002年11月、カナダ大使館内でスカッシュをされている最中に倒れ、47才の若さで急逝された。当時、典子さまはまだ14才だった。
「幼いころに突然、父親を亡くした高円宮家の3姉妹を美智子さまは心から不憫に思われ、これまでも人知れず、お気持ちを懸けてこられました。そんな孫同然の存在である典子さまが立派に成長され、結婚されたわけですから、美智子さまは万感の思いでいらっしゃったと思いますよ」(宮内庁関係者)
典子さまは進学や進級など、節目、節目に御所に上がられていた。
「美智子さまは必ず典子さまにお会いになって“わざわざありがとうね。これからも頑張るのよ”と温かい励ましや労いの言葉をかけられたそうです」(前出・宮家関係者)
また美智子さまはこんな気遣いをされたこともあったという。
「典子さまが風邪をひかれて、学校を欠席したことが美智子さまのお耳に入ると、ご自分で特製スープを作られ、側近を通じて宮家に届けてくださったそうです。もちろん典子さまだけでなく、長女の承子さま(28才)や三女の絢子さま(24才)が風邪をひかれたときにも、同様にスープが届いたそうです。そんな美智子さまのやさしさに典子さまは“父を亡くしてつらいときでも、温かく見守ってくださった”と深く感謝されている様子でした」(前出・宮家関係者)
※女性セブン2014年10月23・30日号