初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』が話題を呼んでいる元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏(35才)。同書では自身の半生を振り返りながら、2010年7月の参議院議員選挙落選からわずか4年で資産1億円を築きあげた秘密を明かしている。これまで4000万円超の利益を上げた株式投資の極意についても紹介している。そこで、タイゾー流、株の銘柄選びの基本について聞いた。
「銘柄を選ぶ際、その企業をどれだけ愛し、応援できるかということがとても重要です」と語る杉村氏。初心者なら、自分の生活に身近な商品やサービスを提供している企業の銘柄を選ぶことがおすすめだという。
続けて、杉村氏は「それから、10年後に世の中に残っていそうなものを考えてみるのです」と言って、シャンプーを例に次のように解説する。
「シャンプーなら、間違いなく10年後もあるとぼくは考えます。コンビニやドラッグストアに行けばたくさんのシャンプーが売られていますよね。そこで、同じ容量の商品を5、6社分くらい買って実際に使ってみる。香りや泡立ち、すすぎ心地、ボトルのデザイン、原材料、値段…とあらゆる点から比べてみます。その中から、自分がいちばんいいと思った商品を製造、販売している企業を選んでみるのです」
シャンプーに限らず、このようにその企業が手掛けている商品を実際に手に取ってみるのは銘柄選びの基本だという。商品をよく知ることで、その企業を応援しようという考えにつながるからだ。企業の情報をチェックするのはそのあとだ。
「企業のホームページを見れば、社長の方針や事業内容のほか、決算関係資料を確認できますので、利益や売り上げが伸びているかどうか、過去5年分くらいの業績を調べてみる。さらに、株価チャートをチェックして、株価が上昇傾向にあるのか、それとも低迷しているのかをチェックします。そうした情報を踏まえて、自分が納得できたところで初めて株を買ってみよう、となるわけです」(杉村氏)
「株式投資は個別企業の応援にとどまらず、日本経済全体の応援につながる」と強調する杉村氏。自分の利益だけを考えて株式投資を行っても、中長期的にみれば「儲け」にはつながらないという。
【杉村太蔵 すぎむら・たいぞう】
1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。1998年4月、筑波大学体育専門学群に入学、2004年3月中退。オフィスビルの清掃員を経て、外資系証券会社に勤務。在職中の2005年9月、自民党公認候補として衆議院議員選挙に立候補、当選(2009年7月で任期終了)。2010年7月、参議院議員選挙に立候補するも落選。現在はタレントとして活躍中。投資家として株式投資で多額の利益を上げる。実業家の一面もあり、2013年5月に立ち上げた商社「杉村商事」の社長でもある。杉村太蔵公式HPはhttp://www.sugimurataizo.com/
◇10月16日午後7時より、福家書店新宿サブナード店で初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』の発売記念サイン会が行われる。
撮影■田中麻以