都内の大通り沿いにある古い建物。「テナント募集中」と書かれた看板が貼られていたが、外壁には前に入っていたお店の名前が刻まれたままだった…。ここには8月末まで約半世紀にわたって多くの常連客を楽しませてきた老舗イタリアンレストランがあった。同店は9月下旬から都内の別の場所に移転して営業を続けている。
多くの芸能人が通っていたこの店だが、誰よりも足を運んでいたのが、自宅が店から2、3分ほどの距離にある船越英一郎(54才)・松居一代(57才)夫妻だろう。
「夫婦でしょっちゅう来てましたね。食事を終えると手をつないで帰るところを見たことがありますよ」(常連客のひとり)
船越は松居とだけではなく、ひとりでも通っていたという。
「船越さんは奥さんと一緒のときは、あまりしゃべらないんですけど、ひとりだとお酒も進んで、どんどん饒舌になって…。“嫁さんがうるさいからひとりで飲みたいんだよ~”とか“嫁が寝てからがやっと自分の時間なんだよね”とか大きな声で愚痴っていましたね。ほとんどが松居さんに関する愚痴でした(苦笑)」(別の常連客)
船越といえば、芸能界屈指の“恐妻家”。昼夜問わず家を追い出されることも多いという。その際に“避難所”として利用していたのが、このイタリアンレストランなのだ。そんな愛着のあるレストランが移転となれば船越にとっては一大事。焦りに焦った船越は仰天の行動に出た。
「船越さんは移転することを知ると店に電話をかけてきて、オーナーさんに“なんで勝手に決めるんだ?”とか“決める前に相談があってもいいだろ!”、さらには“(移転は)何とかなしにならないのか!?”と怒り狂ってまくし立てたそうですよ。オーナーさんは謝罪をして、事情も説明したみたいなんですけど、最終的に船越さんは“それなら、もういい!”とブチッと電話を切ってしまったようなんです。
移転先も車で10分ほどの距離で、そう遠くないんですから、そこまで怒らなくてもいいと思うんですけど…。やっぱり近くに松居さんからの逃げ場所がなくなるのが嫌だったんでしょうね」(前出・常連客)
実は船越は数年前にも、ひとり愚痴り酒ができる行きつけのお店を一軒失っていた。一軒、また一軒と気心知れた自分だけの時間を過ごせる場所が減ってきていることに、「またか…」という思いが生じての行動だったのかもしれない。
「船越さんもバツが悪かったのか、後日、スタッフから謝罪の電話を入れさせて、“近いうちに顔を出すから”と店側に伝えたそうです」(前出・常連客)
※女性セブン2014年10月23・30日号