天皇陛下が80才を迎えられた昨年から始まった両陛下の私的旅行。今年の秋、両陛下がその旅行先に選ばれたのは青森県だった。
「両陛下は9月24日から1泊2日のご日程で青森県を訪問されます。八戸市では魚市場や種差(たねさし)海岸に足を運ばれ、青森市では、地元のりんご生産農家と面談の予定です」(皇室記者)
“公式”ではなく、“休暇”の意味合いが強いご旅行にもかかわらず、地元の人々との交流を持たれる両陛下。それには、こんな意味が込められていたという。
「今回の青森県訪問は、両陛下のたっての希望だったということです。両陛下は、青森県も東日本大震災の被災地だという思いをずっと抱かれていました。被害が大きかった岩手、宮城、福島は何度も訪問されていましたが、青森にはなかなか機会がありませんでした。そのため、私的旅行を利用して被災者を励まそうと考えられたのです。ですから、現地での訪問先も震災の影響を受けた場所を選ばれたわけです」(前出・皇室記者)
10月20日、美智子さまも80才、傘寿をお迎えになる。一般人の多くは、すでにリタイアしてのんびりとした暮らしを送る年齢だが、両陛下は今も“国民のために”と命を懸けて、その責務を全うされているのだ。
美智子さまの傘寿記念の女性セブン特別増刊号『皇后美智子さまの来し方 皇太子妃雅子さまの明日』(小学館)では、こうしたエピソードの他、天皇陛下や美智子さまをはじめとする皇室の歩みと未来について触れている。