芸能

杉村太蔵 ニート問題に熱く持論「親が社会に放り出せ」

ニート問題に熱く持論を語った杉村太蔵氏

 初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』を上梓した杉村太蔵氏(35才)。現在はタレントとして活躍する杉村氏だが、かつては衆議院議員として4年間の任期を勤め上げた。当時、自身のアルバイトや派遣社員の経験から、ニート・フリーター世代の代表として多くの問題を提起してきた。著書では、そうした経歴や国会議員時代のエピソードについても綴っている。そんな杉村氏に改めて、ニート問題について考えを聞いた。

 議員を辞めた今でも講演会を行うと「子供がニートで、困っている」という親から相談を受けることがあるという杉村氏。ニートには大きく2つに分けられるという。

「企業に就職したもののパワハラなどで退職を余儀なくされ対人恐怖症になってしまったなど、精神疾患を抱えているかたがいます。治療の必要なニートには、なんらかの国の支援があってしかるべきです。そして、単なる怠け者のニートもいます」

 後者のニートの場合、いったい何が問題なのだろうか? 杉村氏が続ける。

「いちばん悪いのは彼らの親です。食べるもの、寝る場所があれば、働かなくても済んでしまうわけです。これは家庭で取り組むべき問題です。親は一切の援助をやめて、子供を社会に放り出すべきです」

 こうした考えを杉村氏が持つに至ったのは、自身の経験が大きく関係している。杉村氏は大学中退が決まったとき、父親に「実家に帰って歯医者の仕事を手伝う」と相談した。すると、父からこう叱責を受けたという。

「働かないなら死ね!」

 このひと言で尻に火が付いた杉村氏は就職活動を開始。書類選考や面接で何度も落とされながら、ようやく時給800円の清掃員の仕事につくことができた。つまり、杉村氏も父から社会に放り出されたのだ。

「今では父に本当に感謝しています。父のひと言がなければ、今のぼくはないかもしれません」と振り返る杉村氏。最後に、ニートにこうメッセージを寄せた。

「家でゲームやネットばかりやっていても将来の幸せにはつながりません。まずは外に出ることです。1日1回、外に出てみてください。それが1週間できたら、自分のペースで仕事探しを始めて、一歩ずつ前に進んでいけばいいじゃないですか」(杉村氏)
 
 著書のサイン会を10月16日に予定しているが、杉村氏は「ニートの人は大歓迎です。ぜひぼくに会いに来てほしい。彼らが外に出るきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません」と語った。

 著書では時給800円清掃員から外資系証券マンへの転身、衆議院議員選挙に当選することができた背景などについても綴った。そして、その後に出馬した参議院議員選挙落選で貯金激減、そこからわずか4年で資産1億円を築き上げることができた極意についても紹介している。タイゾー流「儲けの技術」を多くの人に参考にしてもらえたらありがたいと、杉村氏は語っている。

【杉村太蔵 すぎむら・たいぞう】
1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。1998年4月、筑波大学体育専門学群に入学、2004年3月中退。オフィスビルの清掃員を経て、外資系証券会社に勤務。在職中の2005年9月、自民党公認候補として衆議院議員選挙に立候補、当選(2009年7月で任期終了)。2010年7月、参議院議員選挙に立候補するも落選。現在はタレントとして活躍中。投資家として株式投資で多額の利益を上げる。実業家の一面もあり、2013年5月に立ち上げた商社「杉村商事」の社長でもある。杉村太蔵公式HPはhttp://www.sugimurataizo.com/ 

◇10月16日午後7時より、福家書店新宿サブナード店で初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』の発売記念サイン会が行われる。

撮影■田中麻以

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン