バブル真っ盛りの時代にハイレグの女王として最高年収2億円を稼ぎ出したタレントの岡本夏生(49才)と、初の著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』(小学館刊)が話題を呼んでいる元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(35才)の対談が実現した。
『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも共演した二人。杉村は年上の岡本を尊敬の念を込めて、「会長」と呼んでいる。
杉村:ぼくは岡本会長の生き方や哲学を尊敬してるんです。各局からの仕事を断って『5時に夢中!』(TOKYO MX)1本に絞っている。とてもぼくにはできない。
岡本:バカ言ってんじゃないわよ! 断ってるんじゃなくて、口が災いしてどこからもお呼びがかかんねーんだよ。
杉村:そうだったんですか! それは知らなかったな…。じゃ、今、週休何日でしたっけ?
岡本:週休6日制だよ。それも1時間しか働いていない(笑い)。生放送の60分1本勝負。それでなんとか生計が成り立っているというのは奇跡なのよね。
杉村:もっとも会長の週休6日制というのは表面的なこと。その1時間に向けて、番組終了時から翌週火曜日午後5時の放送に向けて、自分をどう見せるかという演出を考えている。岡本会長を何も知らない人は額面通り週休6日制で、仕事をほとんどしてないととる。これに気づかない人はダメだと思いますよ。
自分が会社を興してみて思うんですが、できればいろんな人に(自身が経営する)「杉村商事」を使ってほしい。でも、手当たり次第でなく、まずは1社と深くおつきあいする。1社に対して全精力を尽くそうとすることはすごく大事だと思います。
岡本:でも、私のような考え方は芸能プロダクションに所属していたら打ち首よ(笑い)。儲けもないし仕事の幅も広がっていかないから辞めてくれって言われるわ。
杉村:確かにフリーランスだからこそできることですよね。ぼくもギャランティーの交渉を含め自分で全部やっています。会長は一気に自分のギャラ設定を上げたと聞いています。どんな風に交渉しているんですか?
岡本:今までがバカみたいに安すぎたから、対価に見合うギャラにしただけだよ。「私にはその価値があるから」と相手に伝えて、それで納得できないならどうぞ別の人を使ってと。
私のやり方は1万円の仕事なら10万円の価値が、10万円の仕事なら100万円の価値があったと思わせる仕事をすること。私と初めて仕事をする人は「本当に現場に来るのかしら」なんて心配しているんですよ。
でも、一度仕事をやると、バカみたいにサービス精神旺盛だし、いわゆる“お値段以上”の仕事をする。そのおかげで、リピーターになってくれる人もいる。1万円のギャラでも100万円のギャラでも、仕事に臨むスタンスは変わらない。「次なんかない」と思って全力で取り組むだけ。
杉村:ぼくも自分を安売りしないことを常に心がけています。オファーのあった仕事のギャラの提示がぼくの基準価格より下であれば、基準価格をはっきりと提示して交渉します。ギャラはモチベーションにかかわりますから。ただ安売りしない分、自分の役割を果たすことはもちろん、ギャラ以上の働きをすることを心がけています。
【杉村太蔵 新刊発売記念サイン会】
日時:10月16日(木)午後7時~
場所:東京・福家書店新宿サブナード店
※要整理券。電話予約はできません。
※女性セブン2014年10月23・30日号