「10月で『とくダネ!』に出させていただいて、ちょうど10年目になりました。こんなにやれるとは思ってなかったです」
気象予報士・天達武史(39才)は、快活に笑う。
『とくダネ!』(フジテレビ系)との出合いはオーディションだった。口から心臓が飛び出してしまうかと思うほど緊張して臨んだ生放送の初日のこと。「事前に自己紹介だけ、挨拶だけしかしてなかったのですが、いきなり“あまたつー!”って小倉(智昭)さんが呼んでくれたんですよ」
打ち合わせなしの小倉の一言から、天達の代名詞といってもいい、“呼び名”が生まれたのだった。
お天気キャスターとして順風満帆なスタートを切ったかのように見えるが、実際は不安だらけの毎日。半年ほどたったある日、「緊張やら原稿の読み間違いやらで、もう無理っすね」と小倉に泣きついたことがあった。
すると、「おれなんか“あまたつー!”のトーンを毎日変えてるんだぞ」。こう笑う小倉を見たら心につっかえていた不安や悩みがふっと消え、肩の力が抜けたという。
「それに天達を有名にするんだって言ってくれて。本当に感謝しかないです」と笑顔を見せる天達。ただ、小倉との絡みは今でも緊張だらけだ。
「いつも放送前の打ち合わせはなく、スタジオの小倉さんとのやり取りは本当にアドリブ。ぼくが予想したボールを投げてくれないんです(笑い)」
※女性セブン2014年10月23・30日号