10月22日にリリースされる嵐のニューアルバム『ザ・デジタリアン』は想像が膨らむタイトルとなっているが、このタイトルは櫻井翔が提案したものだった。櫻井が語る。
「デジタルなものと人間的なものを融合したものにしたいという話のなかでいろんなテーマを上げていったんです。“ヒューマニックデジタル”とか“ヒューマンエレクトロ”とか造語なんだけどいろいろ案を上げていくなかで、急に思いついちゃって。それも大阪の『ワクワク学校』の時に(笑い)。
ベジタリアン、菜食主義、デジタル主義みたいなのと、エイリアンじゃないけど、デジタル人間みたいなダブルミーニングなんだよね。15周年にアニバーサリーアルバムを出すって提案もあったんだけど、俺はそれは嫌だったんです。
14年目や16年目と同じような15年目でありたかったから、あくまでもオリジナルアルバムを出すってスタンスで作りたかった。5年刻みで一喜一憂していても仕方ないと思うから。もちろん、お祝いをしていただくのはとてもありがたいことですし、嬉しいです。
でも、3歩進んで2歩下がっちゃいないか、3歩進んで止まり、また3歩進んで止まったりってことをやり続けていても仕方ないよね。振り返ってばかりじゃ、新しいものは何一つ生み出せないから。ここ数年、ファンのかたがたが聴きたいものを提示するのが『アラフェス』であり、その後のアルバム『Popcorn』(2012年)から始まったドームツアーが俺たちがやりたいもの。そんななかで俺らの構図ができたと思う」
このアルバムで嵐としてやりたいことがあった。それは細かいことではなくてスタンスとして。明確なコンセプトがあったなかでできあがったアルバムが本作なのだ。
※女性セブン2014年10月23・30日号