【書籍紹介】『セロニアス・モンクのいた風景』村上春樹編・訳/新潮社/2000円+税
村上春樹が持つ「音楽本」の中から、稀代のジャズピアニストに関する文章を選んで自ら翻訳した一冊。
まだ無名の頃のモンクの演奏に、あるレコード店店主が「この男はまともにピアノを弾けないんだよ」といわれ、〈モンクは以来私の個人的な使命になった。(中略)レコードを抱えて、あちこちで孤軍奮闘した〉というのはブルー・ノート・レコードの創始者の妻。ほか様々な彼らしいエピソードが記される。巻末には「私的レコード案内」も。
※週刊ポスト2014年10月24日号