新発売から一週間で1000万台売り上げの新記録をたて、その後も売れ行きを伸ばしているiPhone6と6Plusだが、本体だけでなく関連するアクセサリ類の販売も好調だ。
スマホアクセサリー専門店の大手「UNiCASE(ユニケース)」でも、これまでの新iPhone発売時とくらべてケース類の売上が2倍以上のスタートを切っており、なかでも手帳型が人気を集めている。
「2年ほど前まではケース類のなかで手帳型は全体の数%程度でした。それが昨年の5s発売直後からニーズが高まりはじめ、今では約30%に増えています。流行に敏感な表参道などの店舗から女性を中心に手帳型が人気を集め、オンラインストアも含めた全体に人気が広がっています。
スマホの液晶が大型化しているので、なるべく覆うケースで守りたいという気持ちも働いているようです。手帳型ケースは、一時のブームではなく定着したカテゴリになったと感じています」(「UNiCASE」を運営する株式会社エム・フロンティアの竹下結夏さん)
手帳型ケースは大きくて持ちづらい、がさばるなどと言われることが多かった。しかし、もともと片手で操作しない大きさならば、少し大きめのケースでもさほど問題はない。しかも、iPhone6の登場によりスマホは片手で操作するものだという常識はなくなりつつある。
それに、多くの女性にとって大きさの問題が指摘されているiPhone6よりも以前、画面が4インチになったiPhone5の時点で「片手で持てない問題」はすでに始まっていた。男性よりも小さい女性の手には、4インチでも手にあまる大きさだったのだ。そうなると片手で操作しやすい実用性より、ファッションを優先してスマホケースを選ぶようになっても不思議はない。
従来の手帳型ケースはビジネスユースが中心で武骨で地味なものが多かったが、今年になってからカラフルでかわいいデザインが増えた。布や軽くて薄い素材も選べ、他の小物とも合わせやすくなり、すっきりと収納したいニーズにもある程度こたえている。バッグやジュエリーのような基準で選ばれる現象は今後もすすみそうだ。