「引退に関しては、誰にも相談していない。自分で決めて、あとはすべて事後報告です」
10月14日、生まれ育った地元・岡山で引退を発表した高橋大輔(28才)。しかしもう、“現役復帰”を望む声が上がっている。
「フィギュアの世界では、一度引退した選手が現役復帰するのは珍しいことではありません。復帰するには、ドーピング検査をする国際機関への再登録のほかに、出場する大会期間中に、その大会のスポンサーとは別の企業の商業活動ができないといった制約がある程度です。ロシアのプルシェンコ(31才)のようにアマとプロを行き来する人もいますし、1992年のアルベールビル五輪で引退したあと、1998年の長野五輪にむけて復帰した伊藤みどり(45才)の例もあります」(スポーツ紙記者)
ところが高橋の中では、今のところ復帰は完全白紙だという。
「どうやら彼は、スケート連盟の登録を抹消するつもりのようです。登録があれば、連盟が窓口となって開催しているアイスショーへの出場オファーなどを受けやすいというメリットがあります。昨年末に引退した安藤美姫(26才)は、スケート連盟にフィギュア選手としての選手登録が残ったままなんです。
でもそうすると、選手の窓口はスケート連盟になりますから、例えばスポンサー離れを食い止めるために使われることもあります。“○○選手はまだうちに所属してますよ”って。連盟は、高橋選手にもこの手法をとろうとしたんですが、彼は引退したのに、連盟の“集金係”のままではいたくないのでしょう。本当の意味でまっさらの状態になりたいんだと思います」(前出・スポーツ紙記者)
※女性セブン2014年11月6日号