集まった500人超の女性ファンは、「理想の女性です」と口を揃え、中には対面時に感極まって泣き出す人まで…。
10月15日、吉瀬美智子(39才)が初エッセイ『幸転力』(小学館刊)の発売記念サイン会を都内の書店で行った。 不倫に溺れる主婦役を好演したドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)の大ヒットもあってか、イベントにはファンが殺到したが、帰宅後、この本を読んだファンは驚いただろう。そこには、吉瀬が今まで一度も語らなかった過去が、赤裸々に綴られていたのだから…。
生い立ちから上京、女優デビュー、出産まで、半生を綴った『幸転力』だが、中でも初めて同書で告白したのが“母との確執”だった。
<私には、小さいころ、母と一緒にいた記憶があまりありません。私が小学校のころ、両親が別居し、家にいなかったからです>(以下、<>内は同書からの抜粋)
彼女がこう綴るように、母は、吉瀬が小学1年のときに家を出て行ってしまったのだ。
<私は幼いなりに、「お母さんは私を置いて行った」「私が悪いことをしたからお母さんはいなくなったの?」自分のせいかもしれないと考えて、悲しい思いをした>
家を出た母は、吉瀬が中学に上がる前に戻ってきたが、中学時代は自分を捨てた母への反抗心から自宅にはあまり帰らず、友達の家で過ごすことが多かった。
「高校時代も同じように、お母さんとは距離を置いていたそうです。ロングスカートが当たり前の時代にミニスカで登校し、髪も茶髪のワンレンにするという、いわゆる“グレてた”時期もあったそうです」(吉瀬の知人)
そんな反抗心を持っていた母と和解したきっかけは、彼女の出産だった。
「出産を経て、いかに育児が大変か、いかに母が自分を大切に育ててくれたのかが分かり、お母さんと和解したのだそうです。妊娠中は、お母さんも上京して、泊まり込みで食事や洗濯など、家のことを全部やってくれたそうです。今では母と温泉旅行に行くこともしょっちゅうで、仲よし母子の関係を取り戻しています」(前出・吉瀬の知人)
※女性セブン2014年11月6日号