阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズが開幕した。このカードは2003年と同じだが、前回はホークスが4勝3敗で勝利。だが、今回はタイガースに有利なジンクスが数多く存在する。
●「日本一請負人は横浜出身」の法則
実は最近の日本一球団には共通点がある。日本一になった年に必ず横浜から主力選手を獲得しているのだ。
2013年の楽天は藤田一也、2012年巨人は村田修一、2011年ソフトバンクは内川聖一、2010年ロッテは吉見祐治。そして今年、阪神は鶴岡一成を獲得した。法則発動か?
●あの「1985年」に酷似
阪神が唯一日本一になった1985年と今季は似ているという指摘もある。
まず外国人、中堅、2年目の投手3本柱。当時はゲイル(13勝)、中田良弘(12勝)、池田親興(9勝)。今年はメッセ(13勝)、能見(9勝)、藤浪(11勝)だった。
次は固定されたクリーンアップ。伝説のバックスクリーン3連発のバース、掛布雅之、岡田彰布には見劣りするかもしれないが、今年は鳥谷、ゴメス、マートンが中軸を支えた。
最後はシーズンの展開だ。オールスター折り返し地点で阪神、広島、巨人の三つ巴になったのは1985年と同じ。さらにシーズン最初の甲子園3連戦で巨人を3タテしたのは、1985年、2003年、そして今年のみだ。2003年はシーズンを制覇したものの日本一を逃しているが、これを打ち消す朗報がある。
●内弁慶シリーズの逆転
2003年の日本シリーズは、今回と同じホークスが相手。両チームがホームだけで勝った「内弁慶シリーズ」といわれた。今回は甲子園スタートなので阪神が有利というわけだ。
※週刊ポスト2014年11月7日号