小渕優子、松島みどりの各大臣がダブル辞任したことに続いて、小渕氏の後任・宮沢洋一経産相にも政治活動費問題が表面化。塩崎恭久厚労相には口利きメール問題、と安倍内閣の閣僚に醜聞が噴出している中、西川公也農水相にも政治資金疑惑が浮上した。10月27日発売の週刊ポスト(11月7日号)が報じている。
同誌によると、西川氏の政治資金疑惑は複数の親族企業が舞台となっている。
西川氏が落選中の2010年から2012年にかけて、西川氏が支部長を務める「自民党栃木県第2選挙区支部」から「NA企画」なる会社に「お歳暮」「土産代」「お礼」などの名目で3年間で約33万円が支払われていた。
NA企画の住所は西川氏の自宅隣。社長は西川氏の政策秘書も務める息子だった。NA企画がデパートや地元の土産物店などから物品を購入し、西川事務所がそれを買い上げている構図だとすれば、政策秘書の息子の会社に政治資金を移すための工作ではないかという疑惑が浮かんでくる。
西川氏については、NA企画とは別の親族企業から「事務用品」を購入していることも判明している。NA企画分を合わせればトータルで100万円近くが親族企業に流れている。税金が含まれる政治資金に関する疑惑である。説明を拒んで疑惑を封印することは許されない。