【書籍紹介】『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』角岡伸彦/小学館/1400円+税
今年1月に64歳で亡くなったやしきたかじん。“関西の視聴率男”の異名を持ち、数々のテレビ番組の司会で伝説を残しながら、東京嫌いを公言し東京への番組配信さえ拒否した。
一方で、本人はずっと歌手にこだわり続けた。そして、番組では〈自分の私生活までさらけだし、語ってきたたかじんが、タブーなき番組で、なぜ自分のことを言わないのか〉といった本人が固く口を閉ざしていた出自にも触れつつ、その心の奥底に迫った評伝。
※週刊ポスト2014年11月7日号