衣替えした衣服でも肌寒さを感じるようになった、10月下旬のある朝。東京都心の閑静な住宅街で、静寂を破る怒鳴り声が鳴り響いた。「あなたがたは、一体どれだけ私を不愉快にすれば気が済むんですか!」──この声の主は松居一代(57才)。怒鳴られているのは女性セブン記者である。
株売買で年間数億もの利益を上げているという松居は9月末、初のマネー本『松居流マネーの掟』(主婦と生活社)を出版した。同書の大ヒットについて話を聞こうと、女性セブン記者が10月25日に松居の自宅を訪れたことだった。
あくまで同書の魅力や執筆の苦労についての話を聞くためだったのだが、女性セブンを名乗るや松居は、「今から歯医者に行くので時間がありません。名刺だけちょうだいします!」と話すと、やにわに片手で名刺を受け取り、高級外車に乗り込んで去ってしまった。
そして翌26日、彼女は、ブログに《呆れた女性セブン》というタイトルで、こんなことを綴ったのである。
《昨日の夕方でした。
歯医者さんにいつもの検診に出かけようと思ったところ
またまた走って現れた記者さん!!!!!
そうです
いつものごとく「女性セブン」。
名刺だけは受け取りましたが、
急いでいたもので…出掛けました。
これまでの数々の
真実と異なった報道ばかりを
よくも書けるものだと呆れています。
もう…いい加減になさったらどうでしょう
(中略)昨日の記者さんがもう一度現れたら名刺をみなさまにもお見せしますね》
取材を文字通り門前払いした上で、ブログで猛抗議。まだ何も話をしていないのに、彼女は一体何に呆れたのだろうか? しかも、再び取材に行けば名刺を公開すると恫喝する始末。これまで松居は、記者が自宅に取材に行けば、快く応対してくれていたのだが…。この一連の彼女の言動について、松居の知人がこう打ち明けてくれた。
「松居さんは、女性セブンが前々号で報じた(夫である)船越(英一郎)さんの記事に激怒しているんですよ。そんななかで自宅に記者が来たことで、“また悪い記事を書かれる”と勘違いして、ブログを書いてしまったそうです」
松居を怒らせた船越の記事は、女性セブン2014年10月23・30日号の『船越英一郎「松居一代からの避難所」が消えた』である。
夫婦喧嘩で家を追い出された船越が“避難所”として足繁く通っていた自宅近くのレストランが移転してしまい、動揺した彼が店に抗議の電話をした…という記事なのだが、どうも松居はこれがお気に召さなかったようなのだ。
もちろん、記事は取材に基づいて作成したものである。しかし、松居が怒っているなら、事情を説明した方が、お互いの誤解も解けるはずと、翌27日、再び松居宅を訪れて取材意図の説明を試みたのだが、そこで起きたのが冒頭の一幕。こちらが話す間もなく、たった2秒で松居はドカン!
「毎回取材もなしに、好き勝手に書くだけでしょう! 私は凄く不快です。いい加減なことをやって。お引き取りくださいどうも!」
そう吠えまくって、自宅に戻っていった松居。あまりの剣幕に本誌記者も呆然。失礼ながら猛り狂うその姿は虎にしか見えませんでした…。
※女性セブン2014年11月13日号