10月23日午前8時20分頃、東京・国分寺市にある一戸建てで、73才になる姑の頭を鍋で殴って殺害しようとしたとして、舘林純子容疑者(33才)が殺人未遂の容疑で逮捕された。
舘林容疑者は、姑と、5年前に結婚した夫、5才と2才になる2人の息子たちとの5人暮らし。今から3年ほど前、舅が亡くなったのをきっかけに、姑がひとり残されたこの家に、夫と子供とともに移り住んできたという。事件が起きた日は、朝から嫁姑バトルが勃発していた。
「次男の目が充血していることに気づいた姑が、“病院に連れて行ったほうがいい”と勧めたんです。ところが、舘林容疑者は“眠たいから赤くなっているだけ”と取り合わず、口論になった。その後、キッチンで舘林容疑者が夕食のカレーを作ろうと具材を煮込んでいたんですが、いきなり姑が流しに鍋の中身をぶちまけたんです。あまりの仕打ちに激怒した舘林容疑者は、姑の首を絞め、さらにその鍋で頭を殴りつけました」(捜査関係者)
嫁に殺されかけ、姑は頭を5針縫うけがを負った。ところが病院から家に戻った彼女はワイドショーに出演。額に当てられた血のにじむガーゼを隠すことなく撮影させ、なぜ具材をシンクに捨てたのか聞かれると「頭にきたから捨てた。流しは片づけやすいでしょ」などと話していた。
事件から4日経った10月27日、女性セブンは姑を訪ねた。
「最初はさ、もう殴られた後は頭がすごく痛くて痛くて。がんがんしてね。でもそのときは切れているってわからなかったよ。頭が痛いだけ」
そう話す彼女の額には、絆創膏が1枚貼られていた。その下からは黒ずんだ縫合のための糸が見え、また、右の目頭から頬にかけては赤紫色に腫れあがり、激しい争いだったことを印象づける。
「内出血して血がたまったのか、最初は目も見えなくなってね。やっと落ち着いてきたところなんだよ」
深刻な事件ともいえるのに被害者である彼女は妙に饒舌だった。近隣住民が証言する。
「あの家からは“バカ”とか“アホ”とか言い争っている声が聞こえてくるんです。それこそ、近所中に響きわたるくらい大きな声で。それも、しょっちゅうだったから、最近じゃ“またやってる”って気にも留めてなかったけどね」
さらに別の近隣住民が続ける。
「ある夜、家の前に姑が立っていたことがありました。すると、“いま、中で家族がご飯食べてるから出てきてるの”って言うんです。家にいると、嫁と顔を合わせるから面倒だって。ほかにも、“働きに出ればいいのに”とか“嫁の料理が口に合わない”とかって文句を言い連ねていましたね。事件当日に警察から帰ってきたときには、“ほらこれ見て! 嫁にやられたのよ”って大声で騒いでたほどです」
そんな姑の言動に、ご近所さんたちは以前から違和感を覚えていたという。
「あの人は、とにかく文句ばかりいっているお婆さんでね、いろんなところでトラブルを起こしていたの。隣の家のバラを勝手に切っちゃったことがあったんだけど、その理由は“バラが嫌いだから”って。そのお隣さんも、揉めたくないからって、なんのクレームも入れなかったのよ」(ある近隣住民)
※女性セブン2014年11月13日号