【書籍紹介】『ジブリアニメから学ぶ宮崎駿の平和論』秋元大輔/小学館新書/778円
平和学を研究する著者は、『天空の城ラピュタ』に出てくる有名な呪文バルスが、トルコ語で平和を意味していると指摘。ラピュタの軍事力を使って世界征服を目論むムスカと戦ったパズーとシータには、力と恐怖による支配への抵抗というテーマが込められていたとする。このように本書は、「戦争と平和」をキーワードに、『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』までの宮崎作品5作に隠されたメッセージを読み解いている。宮崎アニメをより深く理解する手助けをしてくれる一冊だ。
※女性セブン2014年11月20日号