プロ野球のストーブリーグともなると、FA移籍や契約更改など、お金の話が目につく。中日のように落合博満GMが功労者でも容赦なく大幅に年俸をカットする球団がある一方、景気がいいのがソフトバンク。なにしろ選手の前に、首脳陣の人事で早くも話題を集めている。
まず一軍の投手コーチには佐藤義則、吉井理人の両名が就任。佐藤コーチは日本ハムでダルビッシュ有を、楽天で田中将大を育てた名伯楽で、吉井コーチは現在の日本ハム投手陣の土台を築いた。
「日本が誇る名投手コーチの双璧を一気に雇い入れた。親会社はアリババ上場でウハウハ。いうなれば“アリババ補強”だ」(重鎮OB)
驚きはまだあった。横浜の一軍用具係をしていた入来祐作氏を三軍の投手コーチとして招聘したことだ。
入来氏は巨人の投手として活躍。引退後は用具係に転身し、今年はテレビCMにも出演した「日本一有名な用具係」である。
「工藤公康新監督とは、巨人で3年、横浜で1年一緒にプレーした仲で、その人脈でのコーチ就任だろうといわれています」(ソフトバンク担当記者)
※週刊ポスト2014年11月21日号