ネット上で繰り返し噂されているのが、「マクドナルドのハンバーガーは腐らない」という都市伝説だ。
2010年にアメリカ在住の写真家が半年放置しても変化のなかったマクドナルドのハンバーガーの写真をウェブ上にアップしたり、2013年にはアメリカのテレビ番組で、約14年前に購入した同社のハンバーガーがほとんど変わらない姿で見つかったことが取り上げられたりした。
そして最近では、マクドナルドと他社のハンバーガーをそれぞれビンの中に入れ、30日経過してもマクドナルドのハンバーガーだけ腐らなかったという実験動画がウェブ上にアップされた。
腐るはずのハンバーガーが腐らないとはどういうことなのか。日本でも口にする人が多いだけに気になる問題だが…。大阪大学サイバーメディアセンター教授・菊池誠さんはこう話す。
「一般的に食品は、雑菌が付着して、温度や湿度などの条件が揃えば腐ります。普通は手などから雑菌が付着しますが、たまたま乾燥などによって雑菌が繁殖する環境になかったのかもしれません。アップされた実験では、どういう条件で比較したのかわからないし、実験を何度も繰り返して同じ結果になることを確認しなければ、偶然かどうかもわからない。たった一度の実験で『マクドナルドのハンバーガーだけ腐らなかった』と主張するのは科学的ではありません」
女性セブンの取材に対し日本マクドナルド広報は、「食材はすべて国の基準に合致したものを使用。工場や店舗では腐敗の原因となる雑菌が付着しないよう徹底した品質管理を行っております。防腐剤は一切使用していません」と回答した。
※女性セブン2014年11月27日号