習近平・国家主席が頭を悩ませる「学生」は香港の民主化デモ隊だけではない。「愛人」や「売春」で性を売り物にする女子大生たちが増えているのだという。「貧しさが理由でやむにやまれず」という悲壮感とはかけ離れた、あっけらかんとした彼女たちの「性の改革開放」の実態とは──。
中国・湖北省にある武昌理工学院は、大学構内にホテルを併設している。その五つ星ホテルで、なんと売春が行なわれていた。
現地報道によると、ホテルの玄関に「足裏マッサージ」の看板が掲げられるようになったのは今年9月のこと。通常のマッサージは88元(1元=約18円)と妥当な値段。店を訪れたある男性は、施術を受けている間に「特殊服務」、つまり特別なサービスを勧められたという。
その内容はというと、たとえば「推油」すなわちオイルを使った“手コキ(女性が手を使って射精に導く)”サービスなら200元、フルコースを意味する「全套服務」つまり本番行為なら400元といった具合で、ご丁寧にも学生証を提示すれば10元の学割が受けられる仕組みだった。
これだけでも十分に驚かされるが、その男性がさらに驚いたのは、「マッサージ師にはバイトの女子大生もいるので紹介できる」といわれたこと。つまり大学の構内で、女子大生による売春がまかり通っていたというわけだ。
この実態は、真面目な男子学生の告発によって中国国内で大々的に報じられ、多くの国民が知るところとなった。本誌取材に対して大学側は「大学とホテルは無関係」とコメントしたが、大学の経営会社は「厳粛に受け止める」との声明を発表した。
※週刊ポスト2014年11月21日号