夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのはご主人(52歳)が住宅メーカー勤務の奥様(50歳)。ご主人の特技は「外から見ただけで女性のバストサイズを言い当てること」です。
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私は全く信じていませんでした。でも、主人が「そんなに疑うなら、お前がパートしてるスーパーの店員のバストサイズを当ててやるよ」というので、休みの日、買い物がてら一緒にスーパーへ。
「手前のレジのショートカットはEだな。髪の毛が短い子は巨乳率が高いんだ。隣のポッチャリした子はB。体がふくよかだから巨乳だと思うと、失敗するんだよなぁ」。失敗ってアナタ、何か経験則で話してない?
「品出し中のあの子は細くてボリュームはないけど、カップサイズは大きいはず。Fだな」
翌日のパート時、聞きにくかったのですが彼女たちにカップサイズを聞くと、ピッタリ!の大正解。驚きました。結婚以来、浮気ゼロかどうかはともかく、モテモテとは思えない主人。「何でバストサイズがわかるの?」と聞いても「秘密だ」と教えてくれません。
そんなある日、主人の書斎を掃除していると大量のHビデオを発見!
「何よ、これ?」
「こういうビデオってベッドシーンの前に、服を着た女優が色々と質問に答えるシーンがあるんだ。その時にバストサイズも答える。様々な容姿の女優のインタビューを観ているうちに、女性のバストサイズもわかるようになったんだ」
「ただHなビデオが観たいだけでしょ?」
「違うよ! オレは女優のインタビューが観たいだけなの! お前、オレの品性を疑うのか?」
バストサイズを当てる特技に品性なんてないわよ!
※週刊ポスト2014年11月21日号