インターネットにはデマが爆発的に増えている。情報量が劇的に増えた今、日本人の多くが都市伝説のようなデマをいとも簡単に信じ込むようになってしまった。具体的にはこんなデマが話題を集めている。
1969年にアメリカから飛び立ち、人類が初めて月面に到着した歴史的快挙については、本当は月に行っていないという陰謀論が根強い。科学ジャーナリスト・皆神龍太郎さんが背景を説明する。
「当時は第二次世界大戦後の米ソ冷戦の影響を受けた両国の宇宙開発競争の真っ只中。ソ連に勝つために、アメリカが一芝居打ったのではないかというのが陰謀論の始まりです。1970年代にアポロ11号の陰謀をテーマにした映画やテレビ番組が続々と発表され、それに流されてしまう人が増えました。
しかし、アポロ11号の着陸地点に設置されたレーザー反射板に地球からレーザーを打ち込むとちゃんと返ってきますし、月から持ち帰った石を分析すると地球上には存在しない成分が含まれていることがわかっています。アポロ11号は確実に月に到達しています」
※女性セブン2014年11月27日号