ホステスとしてのアルバイト歴があったことでアナウンサー職の内定を取り消された東洋英和女学院大学4年生・笹崎里菜さん(22才)が不当であるとして日本テレビを訴えた。アナウンス部としてはエースアナとして育てていくつもりで、「裏切られた」という思いもあったとか。この一件については、日テレ局員の中でも意見が割れているという。
裁判で日本テレビ側の主張が認められた場合、「水商売の人間は清廉ではない」という職の貴賤を、司法が認めることになる。雇用関係の法律に詳しい北村明美弁護士が語る。
「『採用内定』というのは、始期付解約権留保付労働契約といって、入社までの間、企業はその契約を解約する権利を留保していますが、“合理的理由”がない解約は、解約権の濫用とされ、無効となります。
今回のケースでいえば、職業差別という見方や、ホステスで培ったおもてなしのスキルがアナウンサーの仕事に生かせるという見方から、“合理性なし”と判断されるかもしれないし、一方で、解約権という企業側の権利を重視される場合もあります。入社は認められないまでも、内定者が受けた精神的苦痛への金銭的補償ということで、慰謝料が認められる場合もある。裁判官によって結論が異なる、難しい裁判になると思います」
女子アナの“性”は昔から大問題になることが多い。
2009年7月、『FLASH』に、1枚の写真が掲載され、日テレ内に激震が走った。当時、同局随一の人気を誇るエースアナ、夏目三久(30才)がベッドの中でコンドームの箱を持ち、微笑んでいる写真だった。
「この“コンドーム騒動”で、彼女は地上波の番組からほとんど降板させられ、細々とBS番組に出るだけという閑職に追いやられました。彼女はなにも悪いことをしていないのに、会社は守るどころか、窓際に左遷したわけです。夏目さんは会社の対応に絶望して、結局、2011年に退社しました」(前出・日テレ局員)
フジテレビでも、過去に同様の事件が起きている。2007年、まだ入社2年目だった同局女子アナウンサーの松尾翠(31才)が、学生時代にアルバイト先の飲食店店長と不倫関係にあったと、“ベッドイン写真”付きで報じられたのだ。
「彼女は“第二のアヤパン”ともいわれるほどでしたが、この件がきっかけで、仕事を干されました。
報道が出た際、フジテレビの上層部では〝なぜ入社前にわからなかったんだ!”という声が多数上がっていたようです。それこそ、入社前だったら内定を取り消していたのかもしれません」(別のテレビ関係者)
※女性セブン2014年11月27日号