日米野球が盛り上がりを見せる中、米メジャーリーグでも来季に備えた移籍市場が動き出した。41歳という年齢は敬遠されるといわれるが、今季終了後、イチローは米メディアのインタビューに積極的に応じて、来季への強い思いをアピールしている。
重鎮スポーツ司会者のボブ・コスタス氏がメインMCを務める番組に出演した時には、「現役への強いこだわり」を吐露。さらにメジャー通算3000本安打(あと156本)、日米通算でピート・ローズ氏が持つ4256本の通算安打記録更新(あと135本)に意欲を見せた。
長年コンビを組んだ代理人・アタナシオ氏のもとを離れ、MLB屈指の敏腕エージェント、ジョン・ボッグス氏に乗り換えたことも決意の表われと見られている。
「28年間代理人を務める大御所で、メジャー史に残る大型契約をいくつも実現させてきた豪腕。最終的にイチローをどこかに押し込むことは、彼にとって造作もないことです」(MLBアナリストの古内義明氏)
行き先で最も有力視されているのはサンディエゴ・パドレスだ。
「外野の3ポジションすべてが固定されていないうえ、今夏に就任したプレラーGMはイチローの大ファン。ボッグス氏もサンディエゴをベースに活動している。レギュラーで起用されるチャンスはある」(NY在住の日本人スポーツジャーナリスト)
“高齢者”を毛嫌いするメジャーの常識を覆せるだろうか。
※週刊ポスト2014年11月28日号