今年も日本シリーズ終了とともに、米メジャーリーグへの挑戦を表明する選手が相次いでいる。海の向こうでの日本選手の評価はどうか。オリックスのエース・金子千尋に関しては、米ケーブルスポーツ局のESPNが特集した。
「ESPNはパドレスが興味を抱いているとも報道しました。金子自身はワールドシリーズ第3戦を観戦して気持ちを高めていた。ポスティングになれば上限の2000万ドル(約23億円)でも複数球団が手を挙げるはず」(MLBアナリストの古内義明氏)
また、日本人投手成功の秘訣である「スプリッター」が持ち球にあるという点も好材料だといわれている。
もう1人の注目が阪神・鳥谷敬だ。複数球団が興味を示していることは間違いないようだが、ここに来て暗雲が垂れ込めている。『NYポスト』の名物コラムニスト、ジョエル・シャーマン氏は、「グラブさばきに定評があるが、打者としての力は限定的」とするなど、諸手を挙げて歓迎する空気はない。
「メジャーでの日本人内野手は過去に西岡剛、中島裕之と期待外れが多く、そのトラウマがまだ払拭されていない。しかし鳥谷には内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとしての評価がある。控えながらも成功した川崎宗則に似ているといえます」(MLB研究家の福島良一氏)
※週刊ポスト2014年11月28日号