日本一の繁華街、新宿・歌舞伎町の風俗店関係者や飲食店経営者たちが戦々恐々としている。
「近々、風俗に厳しい規制がかかるかもしれない」
「歌舞伎町から締め出されるらしい」
きっかけは、11月9日に行なわれた新宿区長選挙だ。当選したのは自民・公明が推薦した吉住健一氏。同氏は、区長を3期務めた前任の中山弘子氏の後継指名を受けて勝利した。
中山氏は「歌舞伎町ルネッサンス」をキャッチフレーズに違法風俗などを厳しく取り締まり、“夜の街”をクリーンにする運動を展開した。歌舞伎町のランドマークだった新宿コマ劇場の建て替えを中心とする周辺の再開発にも力を注いだ。
その中山区政を継承し、「東京五輪に向けて歌舞伎町を安心・安全な街にしたい」と訴える吉住氏が新区長になったことで、五輪開催の2020年までに「風俗一掃」が行なわれると噂されているのだ。
歌舞伎町でキャバクラを経営する男性はこう語る。
「ココは他の繁華街に比べて深夜営業の取り締まりが厳しいから儲からなくなってきた。最近は見切りをつけて池袋や五反田などに店を移す経営者が増えました」
※週刊ポスト2014年11月28日号